トリプルブート・マルチブートというと
MacOS、Windows、Linux
の３つをブートするという記事が多いのですが。
ここでは
Linux、Linux、Windows
というトリプルブートについて記載します。
もうすでにデュアルブートしているという方より
Linuxをこれからインストールしてみたいという方向けの記事です。
さて、Linux を使っていると
ときどき OS をクリーンインストールしたくなります。
理由は
- OSがメジャーバージョンアップしたとき
- ちょっと他の環境も触ってみたくなったとき
そんなとき、 Windows と Linux のデュアルブート環境では
どちらかの環境を消さなければ
新しい OS をインストールすることができません。※
でもクリーンインストールをすると
初期設定やアプリケーションのインストール＆設定
その他データの移行など
それなりに時間がかかります。
また、その作業の間は
メールを読んだりネットを閲覧したりと何か作業がしたくても
手元のスマートフォンでどうにかするような
ちょっと不便な状況に陥ってしまいます。
もしインストールが難航した場合は
問題が解決するまで長時間PCがまともに使えないという
困ったことにもなりかねません。
そこで、
「インストール作業中に困らないため」に
あらかじめトリプルブート環境にしておこう、
というのがこの記事の趣旨です。
この記事では、Linux を２つ起動できるようにしておこう、
ということを主張します。
で、どういうことかと言いますと・・・
Linux が２つあれば
- 片方を消しても、もう片方が残るため
たとえば
- Linux Mint 14 ←以前使っていた
- Linux Mint 15 ←今使っている
- Windows 8.1
数カ月後、Linux Mint 16 が出てインストールしたくなったときは
Linux Mint 14 を消して Linux Mint 16 をインストールします。
するとこうなります。
- Linux Mint 16 ←これから使う
- Linux Mint 15 ←今使っている
- Windows 8.1
この環境なら Linux Mint 16 の設定などが一段落するまで
何かまともなPCが必要な作業が生じても
Linux Mint 15 を起動して使用すれば良いということになります。
これでゆっくり Linux Mint 16 の環境整備をして
滞りなく新バージョンに移行できます。
またさらに数ヶ月後、Linux Mint 17 が出たら
今度は Linux Mint 15 を消して Linux Mint 17 を入れる、
ということができます。
- Linux Mint 16 ←今使っている
- Linux Mint 17 ←これから使う
- Windows 8.1
今度は Linux Mint 16 を消して・・・
と、２つの Linux 領域を交互に使うことで
既存環境を維持しつつ新しい環境を構築することができるのです。
このアイディア、いかがでしょうか？
データの移行も、
別途外部ディスクなどを用意せずに
同一 HDD 内の操作で済みます。
またインストールがうまくいかなかったり
起動しないトラブルなどの回避にも
役立つのではないでしょうか。
「ちょっと Manjaro Linux を入れてみようかな」
などと思い立った時、既存環境を壊すこと無く試せます。
なお、 Windows 環境を用意しているのは
マザーボードの BIOS アップデートに使う、という理由からです。
余談ですが先日Linuxのデュアルブートインストールを試みていて
なんとBIOSを壊してしまい(!!)、しかもセキュアブートONのままだったので
Windowsしか起動できない、回復ドライブすら途中から動かない
という状況に陥ってしまいました。
その時に唯一起動するWindowsからBIOSをアップデート
（同一バージョン上書き？）してどうにか復旧しました。
Windowsを消さなくて良かった一例です。
※最近は HDD の領域を広げたり縮めたりできるので
必ずしも消す必要はないのですが
デフラグ不能なファイルがあったりすると面倒なので
最初から分けておいたほうが手軽ではないかと思っています。