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これって収益になるの? Adsense の疑問


Google App Engine を使っている方の中には、作成したサービスに Google Adsense 広告を掲載して収益化したい(もしくはしている)という方も多いと思います。

その Adsense ですが最近になって新しい方式の広告が配信されていて、マウスオーバーすると広告表示エリアが拡大したり動画が再生されたりするものが登場しています。

これらの広告について、マウスオーバーや動画再生さえすれば収益(広告主にとっては課金)になるのか?それともならないのか?疑問に思いましたので調べてみました。

エンゲージメント広告とは

上記のようなちょっとインタラクティブな広告のことを、エンゲージメント広告というようです。

現在のエンゲージメント広告は3種類あります。その3つは「エキスパンド広告」、「ライトボックス広告」、「Hover-to-Play 広告」というもので、収益・課金のルールはこう書いてあります。
料金が発生するのは、ユーザーがブランド メッセージに反応してエンゲージメントが発生した場合のみです。広告に対するエンゲージメントとしては、広告にカーソルを合わせて広告ユニットを展開すること、動画を再生すること、広告をスワイプやタップすることなどがあります。
難しいですね・・・。「など」とか書かれると正確なところがまったく分かりません。

仕方なくさらにヘルプを読み漁ったので、分かったことを以下にずらずらっとメモしておきます。参考になればと思います。

種類別に記載します。

種類1:エキスパンド広告

エキスパンド広告とは
ユーザーが広告内の画像をクリックすると広告の高さや幅が拡張します。
とのことで、表示サイズが拡張される広告のことです。「拡張」とは縦横2倍のようです(たぶん)。画像か動画かで「エキスパンドイメージ広告」、「エキスパンド動画広告」と呼び分けられることもあるようですが、ルールは同じようです。

収益・課金ルールは
この時点では料金は発生しません。その後ユーザーがリンク先ページに移動した段階で初めて料金が発生します。
とのことで、エキスパンド広告は1回クリック(サイズ拡張)されただけでは有効クリックとはならず、拡大された広告をもう一度クリックされることで初めて収益・課金になるということです。

ちょっと2度手間ですが、本当に広告に関心がある閲覧者であれば2度でもクリックするのでしょう。逆に興味がないのに誤ってクリックしてしまった場合は2度目をクリックしないため、広告主に不利益となる請求が発生しないことになります。

この仕様は意図的に紛らわしい広告配置をして、いわゆる"誤クリック"をさせようとする悪質なサイト運営者への対策でしょうか。

種類2:ライトボックス広告

ライトボックス広告では、標準のディスプレイ広告が大きなサイズに変わるため、広告にリンク先ページの機能を持たせて、広告の中でユーザーが直接動画を閲覧したり、カタログを操作したりできます。
なるほど、マウスオーバーすると大きく開くやつですね。 あんまり見たことありませんが。料金発生のタイミングについては記述が見つけられませんでした。

種類3:Hover-to-Play 広告

Hover-to-Play 広告は、レクタングル(中)の標準広告ユニットで動画の映像、音声、動きをすべて実現するパワフルな広告で、2 秒間のマウスオーバー遅延で動画が再生されます。
大きくならず広告枠の中で動画が始まるやつでしょうか。こちらも数回しか見た記憶がありません(でも今後増えるのでしょう)。そして料金については
クリック単価とインプレッション単価が利用できます。料金は、動画の再生回数ではなく、ユーザーがクリックしてサイトに移動した回数か、開始画像の表示回数に応じて発生します。 
とのこと。マウスオーバー(動画再生)だけでは収益・課金は発生しないということですね。

余談:YouTube 広告について

余談になりますが YouTube 関連の広告についてです。

TrueView インストリーム広告

TrueView インストリーム広告とは動画内に表示される広告のことです。YouTube で「5秒後にスキップ」というあれです。

この広告はいったいどの時点で収益・課金となるのでしょうか。こちらもヘルプを探して下記の記述を見つけました。
料金は広告が 30 秒間再生された場合のみ、30 秒未満の広告は最後まで再生された場合にのみ発生します。
つまり、「5秒後にスキップ」で5秒だけ広告動画を再生された場合や、5秒以上再生されても30秒経たないうちにスキップされた場合には、その広告による収益・課金は発生しないことになります。

また「30 秒未満の広告は最後まで再生された場合」というのは、短い動画広告のことを指しています。30秒未満の短い動画広告は30秒以上再生できませんから、動画が終了した時点で収益・課金となるルールです。

この仕様、ちょっと広告主に有利かなと思える気もしますね。広告動画を30秒以上にしておいて、30秒未満で言いたいこと言っちゃって、スキップしてもらえれば広告費を発生させずに効果を得られるのですから。テレビCMもほとんどが15秒ですから、30秒も観てくれる閲覧者はあまり居ないんじゃないでしょうか。

InVideo 静止画像(オーバーレイ)動画内広告

YouTube の動画再生時、下の方に表示される画像やテキスト広告のことです。料金についての特別な記載が無かったのでクリックと表示回数で収益・課金となるのだと思います。

エンゲージメント広告を掲載するには

最後に重要なことをひとつ。

エンゲージメント広告を表示するには、設定が必要です。
エンゲージメント広告は、ディスプレイ ネットワークでエンゲージメント広告の掲載を有効にしているウェブサイトにのみ掲載され、高速インターネット接続を使用しているユーザーのみをターゲットとして表示されます。
とのことで、掲載したい場合は Adsense や DFP の設定画面から有効にしましょう。
そういえばよくわかんないサイズ設定があるなぁ〜とか思ってたんですが、これのことだったんですね。